努力して日商簿記2級を取得された方、または日商簿記2級を勉強中の方は、簿記の知識を仕事で活かせるか気になりますよね。
簿記の仕事は経理に役立つのはもちろんですが、実は経理以外の職種にも役立ちます。
実際に私は上場企業に勤務していますが、経理以外の部門でも日商簿記2級の知識を活かして活躍している方は多いです。
この記事では、日商簿記2級を活かして働いてみたい方に向けて、日商簿記2級が活かせる仕事を紹介します。実際に日商簿記2級を取得しているので、日商簿記2級が役立つポイントを体験談から解説できます。
この記事を書いている私は、2022年6月に日商簿記2級を受験。
88点で合格しました。
ちなみに、私の日商簿記2級の勉強方法は、市販本とアプリ、オンライン講座です。
日商簿記2級の勉強で得られる6つのスキル
日商簿記2級の学習によって得られたスキルについて明確にしておきましょう。
日商簿記2級の取得者は下記のスキルが身についています。
- BS・PL(財務諸表)を読める
- 借方、貸方(仕訳の仕組み)が理解できる
- 単体決算レベルの会計知識が理解できる
- 連結決算の基礎的なレベルが理解できる
- 原価計算の基礎的なレベルが理解できる
- 勉強を継続して結果を出す能力がある
なので、日商簿記2級の知識があれば、活躍できる業務は豊富にありますよ。
簿記の知識を活かして決算書を読めるようになると、より一層転職で強みを発揮できますよ。
日商簿記2級を活かせる仕事5選
では、日商簿記2級が活かせる仕事は次のとおりです。
- 経理(原価計算・税務・財務・管理会計含む)
- 経営企画・事業企画
- 営業(BtoB)
- 会計事務所、税理士事務所
- 管理職全般
では、一つ一つ解説をしていきますね。
経理(税務・財務・管理会計含む)
日商簿記2級が活かせる仕事の代表と言えば経理ではないでしょうか。
日商簿記2級の取得者はBS・PLを理解して仕訳の仕組みを理解しているので、未経験からでも業務に慣れるのが早いですよ。
具体的には下記の業務で簿記の知識を活かせます。
- 単体決算(日商簿記2級レベルの知識で8~9割程度はカバーできます)
- 原価計算
- 仕訳の起票
上記業務は経理の代表的な業務ですが、日商簿記2級の知識があれば対応できます。
経営企画・事業企画
まずは、経営企画の業務内容を見ていきましょう。業務内容をイメージできると、どのようなスキルが必要となるか分かります。
では、主な業務内容を纏めていきますね。
- 新規事業の企画・立上げ(事業性評価、競合分析、ビジネスプラン策定他)とその実行
- 予算策定と予実管理、中期計画策定
- グループの経営課題分析、対策の立案・実行
- 事業を前進させるための会社の仕組みづくり
- 経営陣・事業責任者のサポート
私は経理側の立場で経営企画と一緒に仕事をしますが、財務諸表の読み方が理解できいる方だとスムーズに仕事が進みます。
なので、日商簿記2級を取得している方は、経営企画の仕事にも日商簿記2級の知識を活かせますよ。
営業(BtoB)
営業は一見すると関係ないと思えますが、BtoBの営業では日商簿記2級の知識が役立ちます。
具体的には、日商簿記2級は受注の採算管理で活かすことができます。
利益の計算は、原価の仕組みや基本的なPLの知識がないと理解することが出来ません。
なので、日商簿記2級の知識は営業でも役立ちますよ。
会計事務所・税理士事務所
会計事務所や税理士事務所は、顧問先の決算業務や税務申告を代理で行うのが主な業務となります。
会計事務所と一般企業の経理は、簿記の知識をフル活用する点では似ていますが、仕事内容は異なっていますのでご注意くださいね。
管理職全般
管理職は部内の予算編成や会社全体の利益を考えて行動することが求められます。
特に将来役員や子会社の社長を目指す方には、簿記の知識は必須と言っても過言ではありません。
なので、日商簿記2級は管理職の仕事に役立ちますよ。
まとめ
日商簿記2級が活かせる仕事をまとめると次のとおりです。
- 経理(原価計算・税務・財務・管理会計含む)
- 経営企画・事業企画
- 営業(BtoB)
- 会計事務所、税理士事務所
- 管理職全般
日商簿記2級の知識を持っていることによって上記の仕事に活かすことができます。
決して簡単ではない試験ですが、合格することによって得られるメリットは大きいです。
頑張って合格を目指していきましょう。