「通信制大学に興味があるけど、スクーリング(通学)が必要なのはちょっと…」
仕事や家事で忙しい社会人にとって、スクーリングのために会社を休んだり、遠方のキャンパスまで足を運んだりするのは大きなハードルですよね。
じつは近年、スクーリングなし(完全オンライン)で卒業できる通信制大学が増えています。自宅にいながら大卒資格を取得し、キャリアアップにつなげることが現実的になりました。
この記事では、近畿大学通信教育部で4年間学んだ筆者(Tatsuo)の実体験をもとに、スクーリングなしで卒業できるおすすめの通信制大学や選び方のポイント、メリット・デメリットまで徹底的に解説します。
そもそも通信制大学の「スクーリング」とは?

通信制大学のスクーリングとは、キャンパスや指定会場に通学して対面で授業を受けることです。通常、通信制大学では自宅でのテキスト学習やレポート提出が中心ですが、一定の単位をスクーリングで取得する必要がある大学も少なくありません。
スクーリングが必要になるタイミングは主に以下の2つです。
- スクーリング科目:対面またはオンラインで授業を受けて単位を取得する科目
- 科目試験:学期末に指定会場で受験する試験
ただし近年は、メディア授業(オンライン授業)でスクーリング単位を代替できる大学が増えており、科目試験もWeb受験に対応するケースが一般的になってきました。
【体験談】近大通信で4年間学んだリアルな感想



筆者は近畿大学 通信教育部 法学部で4年間学びました。入学前にもっとも不安だったのが「スクーリングにどれくらい通う必要があるのか」という点でした。
結論から言うと、近大通信ではメディア授業を活用することで、ほぼスクーリングなしで単位取得が可能です。メディア授業はパソコンやスマホで動画講義を視聴し、各章ごとの小テストとレポートを提出する形式。場所や時間を選ばず学習できるので、当時ホテルマンとして働いていた自分にはぴったりでした。
ただし注意点もあります。近大通信では卒業ゼミナール(2泊3日)が必修です。これだけは東大阪キャンパスに行く必要があるため、「完全に通学ゼロ」ではありません。とはいえ、4年間で通学が必要だったのは実質この卒業ゼミナールだけ。メディア授業をフル活用すれば、スクーリングの負担は最小限に抑えられます。
近大通信のスクーリングやメディア授業の詳しい体験談は、以下の記事でまとめています。
スクーリングなしで卒業できる通信制大学おすすめ7選



ここからは、スクーリングなし(または限りなく通学不要)で卒業を目指せるおすすめの通信制大学を紹介します。学費・卒業率・オンライン対応状況を比較しながら、自分に合った大学を見つけてください。
1. サイバー大学|完全オンラインで卒業率75%以上
ソフトバンクグループが運営する、日本初の完全オンライン大学です。スクーリングは一切不要で、入学から卒業まですべてインターネットで完結します。
- 学部:IT総合学部(テクノロジー・ビジネス・ITコミュニケーションコース)
- 年間学費:約75万円(1単位21,000円の従量制)
- 卒業率:75%以上
- スクーリング:完全不要
- 科目試験:すべてオンライン
IT・ビジネススキルを体系的に学びたい方におすすめです。ソフトバンクグループへのインターンシップ制度もあり、就職面でも強みがあります。
2. 東京通信大学|1回15分の動画講義でスキマ時間に学べる
1回約15分のショート動画講義が特徴の大学です。通勤中や家事の合間にスマホで学習を進められます。
- 学部:情報マネジメント学部・人間福祉学部
- 年間学費:約29万円
- スクーリング:完全不要(資格取得希望者を除く)
- 科目試験:すべてオンライン
まとまった学習時間が取れない忙しい社会人にとって、15分単位で学べる仕組みは大きな魅力です。
3. 近畿大学 通信教育部|学費が安く知名度も高い【筆者の母校】
筆者が実際に4年間通った近畿大学の通信教育部です。メディア授業を活用すれば、卒業ゼミナール(2泊3日)以外はスクーリング不要で卒業できます。
- 学部:法学部法律学科・短期大学部商経科
- 年間学費:約15万円
- 卒業率:約43%(4年間で卒業した人の割合)
- スクーリング:メディア授業で代替可能(卒業ゼミナールのみ必修)
- 科目試験:オンライン対応
年間学費が約15万円と圧倒的に安いのが最大のメリット。近畿大学というブランド力もあり、コスパ重視の方にはイチ押しです。図書館司書の資格取得にも対応しています。
4. 大手前大学|心理学や日本語教員など幅広い分野を学べる
完全オンラインで卒業でき、必修科目がないため自由にカリキュラムを組める大学です。
- 学部:現代社会学部
- 年間学費:約33万円
- スクーリング:完全不要
- 科目試験:すべてオンライン
認定心理士や日本語教員の資格取得を目指す方に人気があります。「学びたい分野が複数ある」という方にも、メジャー制度で柔軟に対応してくれます。
5. 産業能率大学|卒業率約75%で挫折しにくい
通信制大学の平均卒業率が10〜20%と言われるなか、約75%という高い卒業率を誇る大学です。
- 学部:情報マネジメント学部
- 年間学費:約20万円
- 卒業率:約75%
- スクーリング:オンラインスクーリングで代替可能(3年次編入の場合は不要)
- 科目試験:オンライン対応
経営やマネジメントを学びたい方におすすめ。学習サポートが手厚く、「通信制大学は途中で挫折しそう」と不安な方にも心強い選択肢です。
6. 八洲学園大学|最短半年で図書館司書の資格を取得可能
すべての授業がオンラインで完結し、図書館司書などの国家資格を最短半年で取得できるカリキュラムが魅力です。
- 学部:生涯学習学部
- 年間学費:約36万円
- スクーリング:完全不要(ライブ授業はオンライン)
- 科目試験:すべてオンライン
「大卒資格よりも、まず資格取得が優先」という明確な目的がある方に向いています。科目等履修生として必要な科目だけ受講することもできます。
7. 日本福祉大学|社会福祉士の合格実績が全国トップクラス
福祉系の資格取得に強い大学です。社会福祉士の合格者数は通信制大学でトップレベルを維持しています。
- 学部:福祉経営学部
- 年間学費:約27万円
- 卒業率:約54%
- スクーリング:オンラインスクーリングで代替可能
- 科目試験:すべてオンライン
福祉分野でのキャリアを考えている方にとって、もっとも実績のある選択肢です。ただし社会福祉士の受験資格取得には実習が必要な点には注意してください。
スクーリングなしの通信制大学を選ぶ4つのポイント



「スクーリングなし」と謳っていても、大学によって対応範囲は異なります。入学後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、以下の4つのポイントを必ずチェックしましょう。
ポイント1:科目試験もオンラインで完結するか確認する
スクーリング(授業)がオンラインでも、科目試験だけは指定会場に行く必要がある大学も存在します。完全に通学ゼロを目指すなら、試験もWeb受験に対応しているかどうかは必ず確認してください。
筆者が通った近大通信では、科目試験もオンラインに対応していたので自宅で受験できました。これは働きながら学ぶうえで非常に助かりました。
ポイント2:卒業までの総学費で比較する
年間学費だけでなく、テキスト代やシステム利用料、メディア授業の追加費用を含めた「卒業までの総額」で比較しましょう。
たとえば近畿大学は年間約15万円で4年間の総額は約70万円。一方、サイバー大学は年間約75万円で4年間の総額は約290万円です。学費の差は大きいので、自分の予算に合った大学を選ぶことが重要です。
ポイント3:卒業率と学習サポート体制をチェックする
通信制大学の平均卒業率は10〜20%程度と言われています。入学は簡単でも、卒業までモチベーションを維持するのは想像以上に大変です。
卒業率を公表している大学は、それだけサポート体制に自信がある証拠。学習アドバイザーやオンラインでの質問対応など、挫折を防ぐ仕組みが整っているかを重視して選びましょう。
ポイント4:取得できる資格や学べる分野で選ぶ
「とりあえず大卒資格が欲しい」のか、「特定の資格を取りたい」のかで、選ぶべき大学は大きく変わります。
大卒資格だけが目的なら学費が安くて卒業率の高い大学(近畿大学や産業能率大学)がおすすめ。図書館司書なら八洲学園大学や近畿大学、社会福祉士なら日本福祉大学など、目的に合った大学を選ぶことで最短ルートで目標を達成できます。
スクーリングなしの通信制大学で学ぶメリット



完全オンラインの通信制大学を選ぶことで得られるメリットは大きく4つあります。
働きながらでもスキマ時間で学習を進められる
スクーリングのために会社を休む必要がありません。通勤中にスマホで動画講義を視聴したり、休日にまとめてレポートを書いたり、自分のペースで学習を進められます。
筆者もホテルマンとして不規則なシフト勤務をこなしながら近大通信で学びました。メディア授業は24時間いつでも視聴できるので、深夜勤務明けの朝や休憩時間を活用して単位を積み重ねていきました。
ホテル業界で働きながら通信制大学に通った体験は、こちらの記事で詳しく書いています。
交通費・宿泊費を大幅に節約できる
スクーリング会場への交通費や宿泊費は、地方在住者にとって大きな出費になります。たとえば大阪で開催されるスクーリングに地方から参加する場合、往復の交通費と宿泊費だけで1回あたり数万円かかることも珍しくありません。
スクーリングなしの大学を選べば、こうした費用を丸ごとカットできます。純粋に学費だけで卒業を目指せるのは大きなメリットです。
全国どこからでも好きな大学を選べる
通学の必要がないので、住んでいる場所に関係なく学びたい大学に入学できます。地方在住でも東京や大阪に拠点を置く大学のカリキュラムを受講可能。「近くに通える大学がない」という悩みが解消されます。
自分のペースでストレスなく学習を続けられる
対面でのグループワークや行事への参加義務がないため、人間関係のストレスを感じにくい環境で学べます。「周囲と比べて焦る」「集団行動が苦手」という方にとって、自宅で黙々と学習に集中できるのは心強いポイントです。
スクーリングなしの通信制大学で学ぶデメリット



メリットが多い一方で、事前に把握しておきたいデメリットもあります。
モチベーションの維持が難しい
完全オンラインだと、一人で学習を続けることになります。同級生と励まし合ったり、先生に直接質問したりする機会がほとんどないため、学習意欲を保つのが大変です。
筆者の経験上、学習のルーティン化がもっとも効果的な対策でした。「毎日1時間は勉強する」と決めて習慣にすることで、モチベーションに左右されず淡々と学習を進められました。
キャンパスライフや学生同士の交流が少ない
サークル活動や学食での会話など、通学型大学の「青春」的な体験はほぼありません。大学生活を通して友人を作りたいと考えている方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
ただし最近は、X(旧Twitter)やオンライン掲示板で同じ大学の仲間と交流する学生も増えています。
資格によっては実習やスクーリングが必要になる
大卒資格の取得だけなら完全オンラインで可能な大学が多いですが、教員免許や社会福祉士などの国家資格を取得する場合は、法令上の実習やスクーリングが必要です。
資格取得が目的の方は、どの程度の通学が発生するのかを入学前に必ず確認しましょう。
スクーリングなしの通信制大学を卒業するコツ



通信制大学の卒業率が低い最大の原因は「孤独感」と「スケジュール管理の失敗」です。4年間の学習を完走するために、以下のコツを実践してみてください。
毎日の学習時間を固定してルーティン化する
「空いた時間にやろう」ではなく、「毎日この時間は勉強する」と決めるのが大切です。筆者は仕事後の1時間を必ず学習に充て、休日の午前中はレポート執筆に当てるというリズムを作っていました。
SNSで同じ大学の仲間とつながる
X(旧Twitter)でハッシュタグ検索すると、同じ大学で学ぶ仲間が見つかります。「レポート提出完了!」「この科目が難しい…」といった投稿を共有し合うだけでも、孤独感がかなり和らぎます。
卒業までのロードマップを最初に作成する
4年間(または編入の場合は2年間)で、いつ・どの科目を履修するのかを最初に計画しておきましょう。行き当たりばったりで履修登録をすると、後半に難しい科目が集中して挫折の原因になります。
通信制大学を卒業するまでのロードマップの作り方は、以下の記事で解説しています。
よくある質問(FAQ)



Q. スクーリングなしで本当に大卒資格は取れますか?
はい、取得できます。サイバー大学や大手前大学など、完全オンラインで卒業できる通信制大学は複数あります。近畿大学も、卒業ゼミナール(2泊3日)以外はメディア授業で単位取得が可能です。通信制であっても正規の大卒資格(学士)として認められます。
Q. スクーリングなしでも就職・転職で不利になりませんか?
「大卒以上」の応募条件は問題なくクリアできます。履歴書には「○○大学 通信教育部 卒業」と記載しますが、大卒としての扱いは通学型と同じです。むしろ、働きながら通信制大学を卒業したという実績は、自己管理能力の証明として評価されることも多いです。
Q. スクーリングなしで教員免許や社会福祉士の資格は取れますか?
教員免許や社会福祉士などの国家資格は、法令上、教育実習や福祉実習が必須です。そのため完全にスクーリングなしでの取得はできません。ただし、座学部分はオンラインで先に取得し、実習だけ集中的に行うことで通学の負担を最小限にすることは可能です。
Q. 学費が安いスクーリングなしの通信制大学はどこですか?
学費の安さで選ぶなら、近畿大学(年間約15万円・4年間総額約70万円)が突出しています。次いで産業能率大学(年間約20万円)、日本福祉大学(年間約27万円)が続きます。放送大学は1単位あたりの従量制なので、自分のペースで出費を調整できるメリットがあります。
Q. 通信制大学の入学に試験はありますか?
多くの通信制大学では、入学試験(筆記試験)はなく、書類選考のみで入学が可能です。高校の調査書と志望理由書を提出する形が一般的です。入学のハードルが低い分、卒業するための自己管理能力が問われる点は意識しておきましょう。
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まとめ:スクーリングなしの通信制大学なら忙しい社会人でも卒業を目指せる



スクーリングなしで卒業できる通信制大学は、仕事や家事で忙しい社会人にとって現実的な選択肢です。自宅にいながら大卒資格を取得できるのは、オンライン教育が充実した今の時代ならではのメリットと言えます。
大学選びで後悔しないためには、「科目試験もオンラインか」「卒業までの総学費」「卒業率とサポート体制」「学びたい分野・取得したい資格」の4点を確認しましょう。
筆者自身、近畿大学通信教育部で4年間学び、ホテルマンとして働きながら無事卒業できました。スクーリングの負担を最小限に抑えながら、メディア授業をフル活用することで、仕事と学業の両立は十分に可能です。
「通信制大学に興味はあるけど、通学がネックで踏み出せない」という方こそ、スクーリングなしの大学を検討してみてください。一歩踏み出せば、あなたのキャリアの可能性は大きく広がります。
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