「通信制大学って、卒業できるの?」——これは通信制大学への入学を検討している人が、最初にぶつかる不安ではないでしょうか。
実際、通信制大学の平均卒業率は約15%と言われています。通学制大学の卒業率が約90%であることを考えると、その差は歴然です。
僕自身、社会人として働きながら近畿大学 通信教育部を4年で卒業しました。卒業率が低いと言われる通信制大学で、なぜ卒業できたのか。この記事では、各大学の卒業率データを紹介しつつ、卒業率が低い理由と「卒業できる人」の共通点を実体験ベースでお伝えします。
通信制大学の卒業率はどのくらい?主要大学の卒業率一覧

通信制大学の卒業率は、大学によって大きく異なります。以下に主要な大学の公表データ・推計値をまとめました。
| 大学名 | 卒業率(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 人間総合科学大学 | 約80%以上 | サポート体制が非常に手厚い |
| 産業能率大学 | 約69.5% | 2025年3月期卒業生データ |
| 東京未来大学 | 約55.2% | 開学〜2024年度の累計実績 |
| 近畿大学 | 約43% | 4年での卒業率。延長含むとさらに上昇 |
| 大手前大学 | 非公表 | サポート充実で卒業率は比較的高いとされる |
| 日本大学 | 非公表 | 在籍者約7,370名の大規模校 |
| 法政大学 | 非公表 | 卒業まで長期間かかるケースが多い |
| 慶應義塾大学 | 約5%以下 | 難易度が非常に高いことで有名 |
このように、大学によって卒業率には大きな開きがあります。サポート体制が整った大学では50%を超える一方、伝統校や難易度の高い大学では10%を大きく下回るケースもあります。
なお、卒業率の算出方法は大学ごとに異なる(4年間のストレート卒業率なのか、在籍期間全体での卒業率なのかなど)ため、単純な比較には注意が必要です。
通信制大学の卒業率が低い5つの理由



では、なぜ通信制大学の卒業率はこれほど低いのでしょうか。僕自身の経験や周囲の声をもとに、主な理由を5つ挙げます。
① 学習時間の確保が難しい
通信制大学の学生の多くは、仕事・育児・介護などと並行して学んでいます。日々の生活に「大学の勉強時間」を上乗せするのは、想像以上にハードです。
僕も社会人として働きながらの学習でした。平日は仕事後に2時間、休日に5〜6時間を勉強に充てていましたが、繁忙期は勉強時間がゼロになる週もありました。学習時間の確保については、こちらの記事で詳しく書いています。
② モチベーション維持が困難
通学制のように毎日キャンパスに通うわけではないため、「今日はいいか」と学習を先延ばしにしがちです。一緒に頑張る仲間の存在が薄いため、孤独感からモチベーションが下がりやすいのも大きな要因です。
③ レポートと試験の負担が大きい
通信制大学の単位取得は「レポート提出+科目終末試験の合格」が基本です。レポートは教科書を読み込んだうえで、自分の言葉でまとめる必要があり、1科目あたり数千字が求められます。これが10科目、20科目と積み重なると、かなりの負担になります。
④ スクーリングのスケジュール調整が大変
多くの通信制大学では、一定数のスクーリング(対面授業)が卒業要件に含まれています。社会人にとっては、仕事の休みとスクーリングの日程を合わせるのが一苦労です。遠方の大学だと交通費・宿泊費もかかります。
⑤ 入学のハードルが低く、覚悟が定まらないまま入学するケースも
通信制大学の多くは書類選考のみで入学できます。「とりあえず入ってみよう」という軽い気持ちで入学し、現実の大変さに直面して早期に離脱してしまう人が少なくありません。入学の容易さが、逆に卒業率を押し下げている面もあります。
通信制大学を卒業できる人の5つの共通点【実体験ベース】



ここからは、僕が近畿大学通信教育部を4年で卒業した経験と、同期の卒業生たちを見てきた中で感じた「卒業できる人の共通点」をお伝えします。
① 卒業後の目的が明確
「大卒資格を取ってキャリアアップしたい」「教員免許を取りたい」「図書館司書の資格が欲しい」など、卒業後のビジョンが明確な人ほど、途中で諦めにくいです。
僕の場合は「大卒資格を取って、社会人としてのキャリアの幅を広げたい」という目標がありました。この目的があったからこそ、辛い時期も乗り越えられました。卒業までのロードマップについてはこちらで詳しく解説しています。
② 学習を「習慣化」している
毎日決まった時間に勉強する習慣をつくれた人は強いです。「やる気が出たらやる」ではなく、「朝6時に起きたら30分は教科書を読む」のように、生活リズムに学習を組み込むことがポイントです。
社会人と通信制大学の両立のコツは、こちらの記事にまとめています。
③ 完璧主義を捨てている
レポートで満点を目指すより、「合格ラインを超えること」を意識している人の方が卒業しやすいです。通信制大学では取るべき単位数が多いため、1科目に時間をかけすぎると全体のスケジュールが崩壊します。
僕も最初はレポートを完璧に仕上げようとして時間がかかりすぎました。途中から「まずは合格すること」にフォーカスを切り替えてから、ペースが大幅に改善しました。
④ 仲間やコミュニティを活用している
SNSやスクーリングで知り合った仲間と情報交換をしている人は、モチベーションを維持しやすいです。「自分だけが辛いんじゃない」と思えることが、学習継続の大きな支えになります。
⑤ スケジュール管理を徹底している
卒業に必要な単位数から逆算して、年間・月間の学習計画を立てている人は、ペースを崩しにくいです。「今月はレポート2本提出、来月は試験3科目」のように、具体的な数値目標があると行動に移しやすくなります。
近畿大学通信教育部を4年で卒業した僕のリアルな体験



僕は社会人として働きながら、近畿大学通信教育部(法学部)に入学し、4年間で卒業しました。近畿大学の通信教育部の4年卒業率は約43%。全体平均の15%と比べると高いですが、それでも半数以上が4年で卒業できていないのが現実です。
正直、何度も「もう無理かもしれない」と思った瞬間がありました。特に仕事が忙しい時期にレポートの締切が重なると、精神的にもかなりきつかったです。
それでも卒業できたのは、以下の3つを意識していたからです。
- 卒業後のキャリアアップという明確な目的があった
- 毎日少しでも勉強する習慣を崩さなかった
- 完璧を求めず、合格ラインを超えることを優先した
近畿大学通信教育部の学費やカリキュラムの詳細については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
通信制大学の卒業率を上げるためにできること
最後に、これから通信制大学に入学する方、または現在在籍中で卒業に不安を感じている方に向けて、卒業率を上げるためのポイントをまとめます。
- 入学前に「なぜ卒業したいのか」を言語化する:目的が曖昧だと挫折しやすいです。紙に書き出してみましょう。
- サポート体制が充実した大学を選ぶ:卒業率はサポートの手厚さに比例します。オンライン学習環境、質問対応、学習アドバイザーの有無を確認しましょう。
- 学習スケジュールを「見える化」する:Googleカレンダーやスプレッドシートで、レポート提出・試験日程を管理すると効果的です。
- SNSやコミュニティで仲間をつくる:XやStudyplusなどで通信制大学の仲間とつながることで、孤独感を軽減できます。
- 困ったら早めに大学の相談窓口を利用する:履修計画の相談や学習の悩みは、一人で抱え込まないことが大切です。
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まとめ:通信制大学の卒業率は低いが、戦略次第で卒業できる



通信制大学の卒業率は平均15%前後と低いのは事実です。しかし、卒業率が低いのは「通信制大学が難しすぎるから」ではなく、「学習を継続する環境づくりが難しいから」です。
目的を明確にし、学習を習慣化し、完璧を求めすぎない。この3つを意識するだけで、卒業の可能性は大きく高まります。
僕自身、特別な才能があったわけではありません。ただ、「卒業する」と決めて、コツコツ続けただけです。通信制大学の卒業を目指すあなたも、きっと卒業できます。この記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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「通信制大学に興味があるけど、自分に合った大学がわからない」「学習の進め方に不安がある」という方へ。
僕はココナラで、通信制大学に関する学習相談を受け付けています。近畿大学通信教育部を4年で卒業した経験をもとに、あなたに合ったアドバイスをお伝えします。
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